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2006年11月30日 (木曜日)

死を見据えて

現代は死の見えにくい時代になり、人々もまた死から目をそらして生きています。それなのにバブル期の終わり頃から、闘病記や死生観に関する本が次々と出版され、大型書店には専用のコーナーまで設けられるほどになりました。なぜでしょう。

まず、医療の進歩による高齢化と、1990年になると、癌がそれまでの脳卒中に代わって日本人の死因のトップになった事があります。

いうまでもなく、癌は脳卒中や心臓発作に比べれば、はるかに進行の遅い病気です。しかも皮肉な事に、施術や抗がん剤治療などの発達で、患者はますます長い闘病生活を余儀なくされるようになりました。生と死の問題を追求してきたノンフィクション作家の言葉を借りれば、「ぽっくり死にたいと思っても、死ねない時代」になったのです。

闘病記の殆どが癌との闘いの記録であり、読者層の中心もまた、がん年齢といわれる人々である事からも、このことは明らかです。そしてまた、闘病記を書いた人たちも、死を見つめて生きる意味を書く事で死の恐怖を乗り越えて、生を輝かせることができたのでしょう。

死と向き合って人々の言葉に耳を傾けて、日本人の死生観の特徴を考え、そこから学んで生きたいと思います。

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