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2007年1月 9日 (火曜日)

語源散策 【おふくろ】 母親の「袋」とはなにか?

明治時代の小説を読んでいると「阿母」という漢字に出会うことがある。なんと読んだらいいのか、ちょっと戸惑ってしまう。漢語としての読みは「あぼ」だが、当時は「おふくろ」とよませた。母親の事である。現在では「お袋」と書き、「お」は「御」で尊称だ。

この「お袋」ということば、なんとなく最近出来た言葉のような気がするが、これがけっこう古い。江戸時代以前からあり、江戸期にもう語言説があれこれ取り沙汰され、明治期まで続いている。

「袋の中のものをとるような安産を祝うから」とか、「母が袋からお金を題しいれをするから」ちか、いくつかの説がある中で、伊勢貞丈という、古い事柄の考故実家の記述が興味深い。

貞丈自信の説は、お袋の語源は「御ふところ」。

母親が懐妊したとき、子がふところにあるから、ということで、「ふところ」略して「ふころ」、転じて「ふくろ」になったとしている。

そして、「母の体内に胎児が、胞衣(えな)をかぶり、つつまれて袋のに入れられたようなので、母親をお袋というようになった」という説もあると紹介した上で、「それは違うと」と、わざわざ否定している。

だが、「お袋」という言葉になんとなく、「母」の温かみを感じてしまう、貞丈の否定している「胞衣」説のほうが、よっぽど魅力的だ。

案外、古い時代から、流産、水子などを通して、生命誕生の神秘の姿を見てきた私たちの祖先の直感的でストレートな描写が、「お袋」の語源なのかもしれないと思う。

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