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2008年2月25日 (月曜日)

英国演劇人たちの名作リメーク

ロンドン郊外にある推理作家アンドリュー・ワイクの豪邸を、マイロ・ティンドルという若い男が訪ねてこる。彼らの関係は、夫VS妻の愛人。互いに探り合っていた二人は、危険なゲームを始め激しい言葉の応酬が続く。

ワイクの妻マギーを、二人の男が取り合うシンプルなストーリーだ。しかし出演者は二人だけで、マギーは一度も姿を見せないのが面白い。マイロの携帯に電話がかかってくるが、それさえマギーかどうかはっきりしない。かわりに彼女のデザインしたモダンな邸が二人の男を取り込んでいるのだ。

リモコン一つで邸をコントロールするワイクは、マイロをも支配しようと試みる。妻を取られた男と取った男、老いと若さ、持つ者と持たざる者、といった立場と屈折した感情が二人の間を往ったり来りする。ベンツの新車に乗るワイクは、マイロの中古シトロンを笑って優越感にひたるなど、言葉のはしばしに牽制と挑発が混在する。それもほのめかしが多く、注意しないと聞き逃してします。

      探偵スルース

この作品のルーツは、アンソニー・シェーファーが1970年に発表した戯曲。72年にJ・L・マンキウィック監督が映画化し、ワイクをローレンス・オリヴィエ、マイロをマイケル・ケインが演じた。今回はケインがワイクにまわり、イギリスの人気俳優ジュード・ロウがマイロ役。監督は俳優で舞台演出家のケネス・プラナーと演劇の国イギリスならではの作品になっている。プロデューサーを兼ねるロウも舞台育ちで、ケインの胸をかり頑張っている

当時、この作品を見た私は字幕を追うのがやっとだったが、英語が解かると意外とアドリブがあったようだ。室内にある電話から便利な携帯電話に変わってしまったが、古さを感じられないお勧めの作品である。

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